シンギングボウルの微かな絹弾く音の下
闇が裂け一筋の光明に浮かび上がる緋の衣
人の姿を借り立ち現れた女神の白く細い指に一灯のろうそく
性を凌駕し 生を超えた 彼岸のその先に
コスモを舞台に 絹の黒髪がほどけた
山口小夜子、命を超えたひとつの「山口小夜子」という有機体
長屋和哉の奏でる夢幻の音のバイブレーションと
ミナミーノの映像のコラボレーション
彼ら3人のパフォーマンスは私の聴覚と視覚と直感を最大限にフル稼働させオーディエンスを悠久の次元へと誘った。
ひとつの音、ひとつの映像、ひとつの舞が次のアクションへと連鎖反応を起こしたかの如くに流れ出したかと思うと、ストップモーションをかけたかのように瞬間が止まる。
舞と音と映像のトランス
時間も空間も無い世界
舞の女神が音に溶けた満月の夜
*東京SUPER DELUXにおいて
7月1日 長屋和哉/山口小夜子/ミナミーノのコラボレーションが行われました。
*敬称は文体を損なわないため略させて頂きました。関係諸氏にご理解いただきますことを感謝いたします。