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バタフライ・メィデン

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ワタリガラスに導かれて part 1

 ワタリガラスに導かれて part 1_a0013267_0544.jpg熊野の地を訪れた。 ほぼ10か月ぶりの訪問。
昨年の4月から月に一度は訪れた地、熊野。 そこは古い魂達が集う地、古の血が呼び覚まされる魂の故郷。
今回はカリフォルニアのシャスタ山で知り合った高原操さんと、東京の石川ちずさんとの3人旅だった。
操さんはシャスタ山をこよなく愛するサンフランシスコ在住の女性で、彼女の愛の行為は今年の夏にヴォイス出版からシャスタのガイド・ブック出版という形に繋がった。
ちずさんは歌手。オリジナル曲をナチュラル・ヴォイスのアカペラで唱う。

出発の朝、友人の車を借りるため私たち3人は電車での移動で旅が始まった。
車を借りて、いざ出発。
操さんはしきりに「菩薩意識よね〜、それが大切なのよね」を連発。ちずさんも私もウンウンと何度も頷いた。

仏陀の手足となって活動する者を菩薩と呼ぶ。
弥勒菩薩は56億7千万年の修行を経て、この世に弥勒仏として現れるとも言われる。又、歴代のダライ・ラマ法王は観音の化身だとも言われている。
そんな立派な菩薩意識になることが出来るのだろうか? せめて近付くことが出来るだろうか?
頭がクラクラしてしまいそう。

吉野を通って、まずは天河神社を目指す。
途中、車に弱いちずさんの一声「止まって!」で止まったところがなんと丹生川上神社下社。ここのご祭神は闇龍神さま。おりしもミストシャワーのような雨。龍神様から雨の歓迎を受けたようだ。神社でトイレ休憩とはさぞご利益もあろうもの。
そしてすぐ近くの天河神社へ。
天河神社ではちずさんはお払いを受け、私たち2人もそのご恩恵に預かる。
大弁財天をお祭りし、芸能の神様で親しまれている。 また天河神社の鈴は「身、精神、魂の三位一体を表すのですよ」と禰宜さんから説明を受けた。あれれ、ここでもキーワード発見、「ボディ・マインド・スピリット」のバランスって大切じゃん!っていつも思ってたのですね。操さんは社務所で待っている間、大きな蟻さんが彼女の横をスルスルと歩いているのを発見して「あ〜れぇ、この前見てもらったメディスン・アニマルのひとつに蟻さんが出てきたのよね!」と目をパチクリしてる。

龍の次は蟻ですか?! この旅では、いったいいくつのキーワードを見つけるのだろう?ってワクワクしてくる。

天河神社に別れを告げて、168号線を熊野へ向けて走る。
168号線はウネウネとした道だが脇にずっと河が流れている。河と一緒に走った。途中、谷瀬の吊り橋脇のレストランで休憩。ここは日本一長い吊り橋。ちずさんと操さんは勇気を出して橋に足をかける。私は高いところはダメ!二人の写真を取るのが精いっぱい。それよりもお腹へったよ!とおうどんと目ハリ寿司を注文。
ぺろりと平らげました。

さて、また走ろう! 
1時間も走るとまたちずさんの「スト〜〜〜っぷ!」のかけ声。
見るとそこは道の駅、「七色」。 きゃぁ、レインボーかかっちゃってるよ!
雨の日にも関わらず虹のキーワードが出てきたのには3人びっくり。

そしてまた1時間走るとちずさんの号令「ストップ!」
それは熊野本宮大社。大鳥居の前には八咫烏 。熊野の神々の使いとされるのが八咫烏(ヤタガラス)だそうだ。「 烏に導かれてるよね〜」と3人でまた機嫌のいい解釈。
気分もさらに上向きになったところでさっぱりしようよということで川湯温泉の公衆浴場で入浴。お一人様200円也のお風呂は古めかしいけど、とてもすっきりさせて頂きました!
熊野を訪れると何故かお金かからないのですよね。

さぁ、いよいよ今夜お世話になるパッチワークハウスへ夜も9時頃になって到着。なんと10時間近く車で移動してたのね?! 普通ならヘロヘロになってるはずだけど、熊野への旅には何故か時間の感覚も普段とは違っていて、1時間が10分に思えたり、また逆に10分が1時間に思えたりと、時空も変わるようです。身体も思ったよりも疲れません。
パッチワークハウスでは武和さんが迎えてくれました。大好きな武和さん。自称、熊野のこづかいさんです。
「ね、ね、決して美しいところじゃないからね! でもみんな部和さんが好きで寄ってくるのよ」と私は説明してたのですが、ちずさんも操さんも「全然、大丈夫!素敵なところよ〜」と言ってくださったのでホッと胸を撫で下ろしました。パッチワークハウスは武和さんがご自身の左手のリハビリのために一人でこつこつと家2軒分の廃材を利用して建てた家なのです。それよりも嬉しかったのは二人が武和さんを大好きになってくれたこと。そう、武和さんは無償の愛の人。だからみんな大好きになるのです。
パッチワークハウスの2階に上がると3人で「えぇ〜〜〜〜?!」と思わず叫んでしまいました。なんと渡りガラスの旗が飾ってあるのです。「カラスよ〜〜〜!」
部和さん曰く「これボブ・サムの旗なんだよ」
クリンギット族、ワタリガラスの神話の語り部、アラスカ在住のボブ・サムさんの旗だと言う。
ボブ・サムさんは先程訪れた天河神社の柿坂宮司様の神事と共に6月18日、日比谷野音でお話される予定です。そこには友人である長屋和哉さんも演奏に加わる予定ですので皆さん是非いらっしゃってくださいね。
「長屋和哉ライブ・インフォーメーション」
ボブさんに逢いたい!という操さんの思いがこの熊野の地で繋がることになったのでした。そして長屋さんとも。

私たち3人がハートの奥深くでピカリとキャッチしたのは「やっぱりカラスに導かれてるね」

~to be continued
by momo_yukari | 2004-06-11 00:55 | ワークショップ&イヴェント